「給料をもらってるんだからやる気を出せ」という意味のわからない主張

この前、お店でパソコンを開いて作業をしていると、おじさん2人の会話が聞こえてきました。
その2人は同僚らしいのですが、会社の人の愚痴を言い合っている様子。
どうやら2人は別の同僚に対して「やる気を出せ」と思っているらしい。

いやいや、やる気うんぬんは他人にとやかく言われる筋合いはないでしょ!? と思ったので考えてみました。

やる気を出す出さないは他人には関係ない

おじさんたちはお金をもらっている以上はやる気を出せみたいなことを主張していたんですが、給料をもらっていようが、いまいが、そんなことはやる気うんぬんとは関係ないですよね。
人それぞれ考え方や価値観が違うわけで、自分の価値観を押し付けるのはどうかと思います。
正直な話、だらだら適当に働いて楽して金稼ごうと思ってますっていう人がいてもいいはずなんですよ。

どういう働き方をする人がいても許容せよ

たぶん職場にそういう人がいると、ムカついたりもするだろうし、いろいろと悪い影響があるんだろうけど、それは仕方がないことじゃないですか。
その人がそういう働き方を選択しているわけですから、黙って受け入れたらよくないですか。
雇用主がそういう態度を気に入らないならクビにすればいい話ですよね。
たぶんそういう働き方をしてる人っていつクビになってもいいと思いながら働いてるんじゃないかな。
とはいえ、日本では簡単に解雇できないってのがネックなんですが……。
クビにする権限をもってない人は何もできないんだから、ごちゃごちゃ言わず受け入れましょう。
それかやる気を引き出すようにするかですよね。
文句を言うのは一番違うでしょ。

働き方を強制するな

こういう風に働けなどと言って働き方を強制されたらたまりませんよね。
どのように仕事に取り組むかはその人の自由では。
向上心がない人なんかは出世や昇進、昇格には興味ないですよね。
そういった人たちは評価されたいとも思ってないわけで、自分の働きたいように働くわけです。
そもそもやる気のない人がその会社にいるっていうのは、結局採用した人の責任ですよ。
面接で見抜けなかったわけだから。
当然面接なんかで見抜けるわけもないので、採用活動で失敗したと思うしかありません。

やる気は会社がマネジメントする時代

解決策としては会社側がやる気を引き出すためのマネジメントをするということです。

星野リゾートの星野社長が「カンブリア宮殿」に出演した際に以下のような内容の話をしていました。

1980年代までは社員のやる気は1人1人が出さなければならず、やる気がない社員がいた場合、悪いのはやる気のない本人だった。
80年代以降は人材学の理論では、社員のやる気は経営者の責任になってきた。
経営者が社員のやる気を出す。社員のモチベーションを上げてやる気を出して仕事をしてもらい能力を発揮してもらう、これが経営者の仕事。

僕はこの通りだと思ったんですが、こういう意識を持っている経営者ってどれくらいいるんだろ。
実際こういったマネジメントが実践できていれば会社は伸びるだろうなと思うわけです。
もちろんマネジメントなんかする必要がないという状況が理想だとは思うんだけど。
本人が自らやる気を出した方がパフォーマンスはいいだろうし。
わかっていてもマネジメントを徹底する時間的余裕がないのが現状だったりするのでは。

最後に

僕はこのようにやる気なんてあってもなくてもどっちでもいいと思っているんだけど、たぶんおじさん世代はやる気ない奴とか許せないんだろうな。
そんなことに怒ってないで、許してしまえばいいのに。
どうせやる気ない人なんて、活躍できないし、放っておけばいいんですよ。
わざわざ他人に干渉している時間があるなら、もっと自分に目を向けましょうよ。