考えすぎる人

余計なことを考えながら日々生きている。

毎日のように通っているコンビニがある。いつもそこでホットコーヒーのSサイズを注文する。通い出して数日が経った時、注文せずともホットコーヒーのSサイズがレジに入力されるようになってしまった。こうなると困るのが、Mサイズを注文したいと思った時に、頼む前にSサイズがレジに打ち込まれているということだ。これから暑くなってきてアイスコーヒーを飲みたいと思った時にも困るだろう。こういうことが起こった時に違うものを注文したら面倒だろうなと考えて、自分の欲しいものを注文できなくなってしまう。そのようなことを気にせず注文すればいいだろうと思うかもしれないが、過剰に気を遣ってしまう。注文せずともわかっていますよという店員さんの善意を踏みにじりたくはないのだ。

飲みに行った時のこと。最初に注文を通す時に目上の方が普通の唐揚げか軟骨の唐揚げか、どちらがいいか聞いてきた。2人で飲んでいるわけではなく他にも人がいたので、できるだけ万人受けするものにしようと普通の唐揚げを選んだ。その場では特に問題も起こらず楽しくお酒を飲んでいたのだが、宴も終盤に差し掛かった時、唐揚げの選択を託してきた目上の方が軟骨の唐揚げを追加で注文したのだ。この瞬間、二択を間違ってしまったという事実を突きつけられる。おそらくその方はただ軟骨が食べたくなっただけなのだと思うが、二択を外したことが気になって、そのあとのことは覚えていない。

普段愛用しているメガネの掛け心地が悪くなってきたので、購入したお店へ持っていき調整してもらうことにした。きつくなりあちこち圧迫されるようになって、掛けていると頭が痛くなるようになってきたので、ちょうどいい具合にゆるめてもらうことにした。確かにゆるくなって、その時はそれで問題ないと思ってそのまま帰宅した。しかし後日、そのメガネを掛けているとずれてくるようになっていた。ゆるくなりすぎたのでまた調整してもらえればいいのだが、前回調整してから日が経っておらず、また持っていって対応してくれるのが同じ店員さんになってしまうと、「あなたの調整がダメだったんですよ」ということを伝えているようなものだと思ってしまう。店員さんにそんなことをわざわざ伝える必要はない。そこで別の店舗へ持っていくことにした。別の店舗といっても店舗数がたくさんあるわけではないので、わざわざ時間をかけて京都まで行った。店員さんのことなんか気にせず、同じ人に対応してもらえばいいと思うかもしれないが、そういうことが気になってしまう。

このように日々考えなくてもいい余計なことにまで考えを巡らしながら生きている。つくづくめんどくさい思考だと思うが、昔からこのように生きているのだから仕方がない。

考えてばかりいても、特にいいことがあるわけではない。人一倍いろいろ考えているのだから、少しは報われてほしいものだ。欲しいカメラのことを毎日のように考えているのに、予約抽選にはすべて外れた。やっぱり考え続けても報われない。