ついにしまなみ海道を完走

八重山諸島へ旅行する2週間ほど前のこと。僕は友人と呑んでいた。

友人にサイコロきっぷなるものがあるぞという話をすると、このきっぷに食いついてきた。

サイコロきっぷの詳しい説明をしたところで、すでに販売期間は終わっているので簡単に説明することにする。大阪市内発着で5000円。行き先はサイコロによって決まるというもの。どういった行き先があるかは調べればわかるかと思います。どこの行き先が出たとしても5000円というのは破格。新幹線にも乗ることができる。

我々は酔った勢いも手伝って、居酒屋でサイコロきっぷを購入。行き先は僕の好きな尾道ということになった。八重山諸島へ行く数日前、尾道への旅は実行された。

土日で行くことにしたのだが、宿すら取っておらず、何をするかもたいして決めていない。1人が自転車に乗りたいということは言っていたので、しまなみ海道でもサイクリング。ベタではあるけど、そうなった。しかし、宿を取っていないもんだから、尾道を出発して、ある程度のところまで行ったら戻ってくるのか、途中の島で泊まるのか、とにかく選択肢はたくさんあった。

しかし、我々、何を思ったかひたすらに自転車を漕ぐことになったのである。だれも引き返そうという提案をしないもんだから前に進むのみ。途中からはもう今治を目指すしかないといった雰囲気になってきた。

いつかはしまなみ海道を自転車で完走したいと思っていたが、このような形で実現することになるとは。

四国に入る1つ手前の島で休憩した時に今治の宿を確保。

まったく何も考えずに行くことになったのだが、しまなみ海道は約70km。しかもレンタサイクルを予約していなかった我々は変速は付いているものの、非常に重たい自転車で走ることになったのである。友人の1人は何を思ったか、ママチャリタイプのたった3段変速しか付いていない自転車を選んでいた。そんな自転車で完走は無理だろうと思っていたが、その友人が最後まで一番元気で、一番早く自転車を漕ぐもんだから驚き。しかし、あんな自転車に乗って、たった1日で完走した人はどれくらいいるのだろうか。みんなロードバイクやクロスバイクに乗っているというのに、我々はカゴ付きのだっせぇ自転車でひたすら漕いでいたわけです。ちょっと頭のおかしいオッサンだと思われていたに違いありません。

とはいえ、長年の夢だったしまなみ海道完走は達成することができたのでとても満足。

サイクリストの聖地

今治で1泊して翌日、バスに乗って尾道に戻り、尾道を観光した。

尾道水道

レンタサイクルにかかった料金よりバスの料金の方が安かったのはここだけの話。
お金払って、時間かけてしんどい思いしただけ。

こういうバカなことをした旅が記憶に残るんだよと言いかせているところです。