あなたの生き方ってハッピー?「年収90万円で東京ハッピーライフ」がとても勉強になった。

へぇー、年収90万円で東京で生活していけるのかぁなんて思って手に取ったんですよね。
少しは節約テクニックを盗めるんじゃないかなとかも考えたかな。
どんな生活を送っているのかということにも単純に興味があったんですが、読み進めてみるとそんな単純な内容じゃなかったんです。

もちろん日々どんな生活を送っているかについても書かれていてとてもおもしろいんですが、そういった内容以外に注目してみたいと思います。

大きく言うといかに自分の基準で生きていくかということですかね。
やりたいことやって、嫌なことはやらないという単純なんだけど、実現するにはなかなか難しいこと。

自分のことを知る

まず大前提として自分のことをよく知っておかないといけません。
自分のことは自分が一番わかっていると思うのですが、本当に自分のことがわかっているのか。
自分が幸せだと感じる時はどういう時なのか。
どうすれば幸せになれるのか。
結局幸せの基準って人によって違いますよね。
それなのに、世間に流されてしまって本当の自分の幸せを優先できていないのではないでしょうか。
まずは自分ととことん向き合って、周りの意見なんかは無視して自分にとってのベストな生き方を探る必要があるかもしれません。

著者である大原さんはこうも書いています。

何がベストかっていう考え方からも、できるだけ離れていったほうがラクです。がむしゃらに働こうが、ゆっくり生きようが、その人が好きでそういう生き方をしてるなら、ライフスタイルに優劣とか特にないと思うし。

まさにその通りですね。

好きなこと、心が求めていることをする

「好きなことで生きていく」って誰もが憧れたことがあるのではないでしょうか。
でも、その難しさを知り諦める。
でも、好きなことばかりにとらわれなくても、「嫌なことをしない」ということを徹底してみるという方法もあります。

好きなことと嫌なことがあったら、好きなことを優先しようだとか、そういうちょっとした積み重ねも必要ですね。

また、本当に自分の心が求めていることって実は見失いがちなんだなと以下の内容を読んで認識したんです。

最近、「今日も天気がいいし、日課の散歩に出かけよう!」とか思って外に出たものの、歩いても歩いても、なんか心がザワザワして落ち着かないことがありました。古本屋を覗いても違う、カフェに入っても違う。何がしたかったんだっけ。公園のベンチに座ってボーっとしながら、せっかく天気がいいのにもったいない……。←ここで、ハッとしました。自分、損得勘定で動いとるやん! 即帰って昼寝してみたら、最高の気分でした。自分とカチッとハマるというのかな。あー今日は外に出たくなかったんだー、何もしなくて良かったんだー、とわかってスッキリ爆睡。

これ、僕もよくやってるような気がする。
特に天気がいいと出掛けないとって思っちゃうんですよね。
本当に自分自身が求めていることがわかってないっていうね。
もっと自分に目を向けないといけないなと反省。

ワークバランスも人それぞれ

生きていくにはお金が必要なので、働かないといけませんよね。
著者は年収90万円で生活しているわけですが、時間を掛けてそこに至ったわけです。
自分が生活していくのにどれくらいのお金が必要なのか。
その金額を稼ぐのにどれくらい働けばいいのか。
たくさん働きたくないのであれば、生活費のどこを削ればいいのか。

どれくらい働いて、どれくらいのお金を稼ぐのが自分にとってベストなのかってことを探るのは相当大変な気もしますけど、自分が心地いいと感じるバランスって絶対あるはずなんですよね。

必要なだけ働けば満足なのか、それ以上にバリバリ働くか。わたしはそこを社会に決められるんじゃなくて、自分で決めたかったんです。

まさにそういうことは自分で決めるべきかもしれません。

使うお金を減らすには

細かい節約術うんぬんよりも、とても簡単なのが家から出ないということですね。
これ、当然です。
外に出なければお金使う機会なんてほぼありません。
となれば、家の中をいかに快適にするかというのが重要です。
家の中、整えないといけませんね。
もっと求めるならば、物件選びからこだわらないといけません。

著者の大原さんもこう書いてます。

お金がなくても何の不満もなく隠居生活ができているのは、それはもう家のおかげです。

先のことを見すぎず、楽観的に

年収90万でもやっていけるんだなということがわかったんですけど、たぶんほとんどの人はマネできないと思うんです。
ストイックすぎて無理だとかそういうことではありません。
実際、著者の大原さんも自分のベストを探っていたら、こうなったって感じだと思います。
むしろその生活に無理があったら、このような暮らし方は続けていないでしょう。

では、なぜマネできないかと言うと、だいたいの人は不安になるんですよ。
将来のことすごく考えるじゃないですか。
だからできるだけ貯金しておこうとか考えるわけです。

生きてるかどうかもわからないのに将来のことを考えてもしょうがないんですよ。
むしろ、今を見て、毎日をきちんと生きることが結局のところ将来につながるような気がします。
先のことばかり考えず、楽観的に毎日を楽しく生きる。やっぱりこれに尽きるかな。
あと、死ぬことを恐れなくなれば人間の不安って結構なくなりそう。
今現在を自分の好きなことして生きてれば、死にそうになった時にも、「ここまで好きに生きてきたから、もう十分」なんて思えそう。
ってことは後悔しないように全力で生きてればいいじゃんね。

興味のあることをいろいろやってみて、万が一結果がついてきてなくても、あのとき自分のしたいことができた、っていうだけで、今日も元気だごはんがウマい! そう思えることが、ガチでわたしの財産。

最終的にこういうことに尽きますよね、結局。

最後に

そんな重たい本でもないのに、生きるって難しいなとか思っちゃいました。
でも、もっと自分にベストな生き方を見つけないといけない。
そこに向き合わずただ流されるままに生きている人も多そうですよね。

当然、価値観なんて人それぞれなので、この本の内容のようになんか生きれないって人もいるだろうし、逆にとても参考になる人もいると思う。
なんにせよ、生き方を考えるいい機会になりました。

とりあえずね、ハッピーになることを目的にすべきだよねって話。
やりたいことがないって人とか結構いると思うけど、「将来の夢=ハッピー」でいいじゃん。