自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと

四角大輔さんの著書「自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと」を再読しました。

この本が出版された時はぎりぎり20代だったんですが、いまや30代。
そんな30代の僕が今この本を読んでみたらどんな感想を抱くのかなと思い、再度手に取りました。

「自由」というのは僕の中で永遠のテーマかもしれません。
30代になって読んでも新たな発見がありましたので、今回読んでみて特に響いたところをいくつか紹介しようと思います。

小銭入れを捨てる

無職ですから、お金に関することが響いたりしますよね。
別にケチになったわけじゃなくて、何にお金を使うべきなのかということをすごく意識するようになったわけです。
そういった意味で、無職になってからお金の使い方がとてもうまくなったように思います。

ぼんやりとしたお金の不安の正体は、決心して買った高価なモノというよりも、なにを買ったのかすら思い出すこともできないほどの小さな出費の積み重ねだ。
ぼくたちは、本当に必要なものへの出費は先送りしがちになる。
その一方で、たいしていらないモノや短時間の喜びのために、惜しげもなく小銭を放出してしまう。

これを読んでまったくその通りだなと反省したわけです。
高価なモノを決心して買った場合はちゃんと意味があるわけですよ。
でも、小さな出費はほんといい加減ですもんね。
お金に関する本で必ず出てくる、消費か、浪費か、投資か、みたいなことは常に考えておかないといけないですね。

先送り願望を捨てる

今回この本を読み直してみると、前に読んだ時よりも結構いろんなことが実行できているなと感じたんですよね。
しかも意識的にとかではなく、自然にそうなっているみたいな。
先送り願望に関しても、やりたいと思ったことはすぐにやるようにしてるかな。
僕の場合はちょっと無計画すぎる所があってダメなんですけど。

“不実行”こそが人生を不自由なものにする。
できないことより、やらないことの方が恥ずかしい。
とにかくまずは、頭を空にしてアクションを起こすこと。

人間って変化しない方が安心できるから、変わろうと思ってもなかなか変わらないんですよ。
できない理由なんていくらでも思いつきますからね。
資金がないからとか、今はそのタイミングじゃないからとか、まだ勉強不足だからとか、準備不足だからとか。
この歳になるとわかってきたんですが、だいたいのことはとりあえずやってしまって、やりながら考えた方が成長も早いんですよね。
そのとりあえずやってみるっていう最初の一歩を踏み出すのが一番大変。

深夜を捨てる

歳なんでしょう。なんだか健康とかに気を使うようになりました。
徹夜して何かをやろうと思うことがなくなりましたね。
特に無職になってからは規則正しい生活になりました。
そこで気付いたのは睡眠の大事さです。
ちゃんと睡眠時間をとって、朝活動する方がたぶん生産性がいい気がする。まぁ、感覚的になんですけど。

人生で最も大切なのは睡眠だ。
睡眠は今日の“おしまい”ではなく、明日の“はじまり”。
寝ている間ずっと、身体は自らの免疫力を高めて、疲れを回復し、日中にためた精神的ストレスも浄化してくれる。

20代の時には睡眠が大切であるなんて、まったく思ってもなかったし、むしろ寝ている時間がもったいないとか考えていたんだけど、やっと睡眠が大切であることがわかってきたのは本当によかったなと思う。

満腹を捨てる

健康に気を使い出すと、食べることについてもちゃんと考えるようになるんですよね。
無職になってからは、嫌というほど生活と向き合うことが増えたんですよ。
家にいる時間が増えたからかもしれません。
すると食事にも気を使い出すわけです。
基本的に満腹になるとよくないのは、眠くなることと、体が重くなること。
そうなるととにかく生産性が落ちるからダメですね。

食べ過ぎが定着する前に、「減ってないなら、食べない」と決めよう。
正午になったからランチ、夜7時になったから晩飯、ではなく本来は「減ったから食べる」が正しい。
多くの人は、ただ退屈や不安をまぎらわせるために必要以上の食べ物を食べている。

「減ったから食べる」ってずっと理想にしてたんですけど、最近ようやくそういった生活になってきました。
でも、困るのは減ったはずなのに、時間が経つと空腹感がなくなるっていう。だからそこで食べるのをやめる時があるんですよね。それはそれでいいんだけど、本当に減っているのはいつなんだってことが掴み切れていない。
前にテレビで見たけど、お腹が減ったって感じている時間はそんなに長くないらしい。だからお腹減っても、ある程度我慢してたらいつの間にかお腹減ってない状態になるみたい。

ゴールデンウィークを捨てる

人混み大嫌いなんで、ゴールデンウィークなんてものはいらないですね。
わざわざ人が多い時期に観光地になんか行きたくないですし。
旅行とかは平日の人が少なくて、安い時期に行くべきです。
とっとと、国単位で長期休暇を分散させてくれないだろうか。

・海水浴でも温泉でもスキーでも同じ。そのレジャーに求めていたはずの感動と何時間にもおよぶ渋滞や行列の苦しみとの間にギャップがありすぎる。
その体験は、はたして払ったお金と、労力に見合っているだろうか?

・「休みになにしよう?」から「これがしたくて休む」へ。

休みは与えられるのではなくて、自分で創り出していくべきですね。
自分の時間をどのように使うのか。自分の時間をいかに充実したものにするのかを徹底しないといけない。
僕の場合だったら、みんなが休んでいる時に休んでもまったくうまく活用できないので、他人といかに休みをずらすかってことを考えることから始めないといけません。

最後に

たぶん前に読んだ時よりも多くのことを捨てている状態にはなっていると思う。
でも、まだまだ自由じゃないんだよな。
もっと捨てないとダメなのかと思ったと同時に、もっとスピード感を持ちたいなと思いました。
このままダラダラ歳取るのも嫌ですしね。

20代の若者たちは読んでおいてはいかがでしょう。
以下のように感じているなら、なおさら。

夢あふれる若者たちのほとんどは
いつの間にか、現実や常識にがんじがらめの、
“良識あるマトモな”社会人になる。
そういう大人を多く見てきているはずだ。
そして、自分は絶対にそうはなりたくないと思う。
“新しいことは原則として排除”という空気に抗えず、
毎日、目に見えない社会の重圧に押さえ付けられながら、
まわりの顔色をうかがって生きるようなマネは、
誰だってしたくない。
そう思っていたはずなのに、
多くの20代が、なりたくなかったはずの大人になっていく。