【実験】仕事を辞めてふらふらしていた人間は何日で働きたくなるのか

実験するつもりも、したつもりもありません。
冒頭から何言ってんだって話ですが、無職になった僕の話をしようと思ったのです。

最初に言っておくと、仕事を辞めてからふらふらしていたわけではありません。
いろいろなことを考えながら日々を過ごしていたわけです。
それでも傍から見れば、ただの仕事をしていないオジサン。

一旦リセットして考え直したかった

まず仕事を辞めてからは生き方を考え直そうと思っていました。
そんなの働きながらやれよ、と思うかもしれませんが、働いているといつの間にか1日が終わっていくんですよね。
仕事だけをする1日。
仕事が本当にやりたいことだった場合それでもいいかもしれませんが、そうでないなら何のために生きているのか。
1週間のうち5日間も無駄にしていると思うと耐えられませんでした。
一旦リセットして考え直そうと思ったわけです。
辞めてからは貯金を切り崩しながら生活をしていく予定でした。
と言っても貯金はほとんどありませんので、すぐに底をついて働かないといけなくなると思っていたのです。
働きたくなれば働けばいいし、やりたい仕事が見つかれば挑戦すればいい、そうでなければお金を稼ぐ道を探しながら貯金が尽きるまでもがいてみればいい。
僕は基本的には貯金を切り崩しながら、もがく選択をしたのです。

無職になって何日後に働きたくなったか

さてタイトルに書いてある実験結果なのですが、なんと24日目にして働かなきゃという気持ちが湧き出てきたのです。
働かなきゃという表現だと様々な受け取り方ができるかと思います。
「働きたくなった」わけではなくて「働かなきゃ」と思ったわけです。
実はここに本質が隠れています。

働きたくなったわけではなく、お金を稼がないといけないと思った。

働かなきゃという気持ちは結局お金を稼がなきゃということを意味しています。
生きていくには少なからずお金が必要だからです。
24日目ですから正直貯金もそこまで減ったわけではありません。
働かなくてもまだ生きてはいける。
でも働かないとまずいという気持ちになったのです。

これって会社員の人たちは日常的にこういう気持ちを持っているから、どれだけ労働条件が悪くても辞めずに続けているわけですよね。
どれだけ理不尽なことがあろうが、お金ないとダメだしってことで。
もちろんすべての人がそうだと言っているわけではありません。お金を稼ぐことを目的に働いている人ばかりでないことはわかっています。

漠然とした不安に襲われる

なぜそういう思考になってしまうのか。
結局のところ不安なんですよね。

将来が不安になるんです。
僕もそういう気持ちになったのかもしれません。
どうなるかわからない先のことを心配したり、不安に思ったりすることに意味はないと思っているんですが、どうしようもなく不安に襲われたのです。
このままいけば生活が成り立たなくなるぞという不安は想像を絶するものでした。
そのことに加え、そういう気持ちになった自分にはもっと絶望しました。

普通になんかなりたくない

たぶん大多数の人が将来に多少なりとも不安を抱えている。
でも、これじゃあ、自分は普通じゃないか。
普通なんか嫌だ。
僕は昔から普通であることが嫌いだったのです。

自分が普通の人間であることはわかっていました。
それでも自分には何かがあるのではないか、そんな期待を持っていました。
いい歳した大人が何言ってんだって思うかもしれませんね。

もっとだらだらできる人間でいたかった。
こいつ本当にダメ人間だなって思われても、そっちの方が人間としておもしろいと僕は思っているのです。
自分は堕落した生活を送ることが全然平気だと思っていたのです。でも、そうではなかった。
働かないとまずいぞって気持ちが人並みに発動したわけです。
なんだ、自分はやっぱり普通の人間だったか……。

これからどうする?

ただ、そういう気持ちにはなったがまだ転職活動はしていない。
転職サイトは覗いてみた。
でも、どれだけ見ても、やりたいと思える仕事がなかったのだ。働きたいと思える会社がなかったのだ。
働かないといけないと思いつつも、自分の理想の生き方をしようという気持ちは消えていなかった。

さて、これからどうしましょう。
自分がどうなっていくのか、自分でもわかりません。
時の流れに身を任せてみるというのも悪くないかもしれません。
しかし24日目にして不安に襲われるのは早すぎだな。