家島にある灯台はこれ以上ないほど残念だった

先日家島に行った時のこと。
以前にも書いた通り、家島はまったく観光地ではなかった。
観光地ではない所で一体何をするというのか。
実際何も決めずに行ったので、着いたらとりあえず自転車を借りることにした。
自転車を借りると簡単な島の地図を渡されたので、それを見ながら適当に島を散策してみることに。
といっても、さして行きたいと思うような所があったわけではない。
ただただ知らない島をぶらぶら。
回るような所なんて限られている。
そんな中で地図に載っていた灯台に行ってみることにした。

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結果から言ってしまうとこれはこれはとても残念な灯台だった。

灯台といえば、海が見えて、景色もきれい。夕方なら方角さえ問題なければ夕日だって見えるかもしれない。そんなイメージを持っていてもおかしくない。事実僕だってそう思っていたのだ。

そんな風に思っていたから灯台へ向かった。
これがまた地図がざっくりしているもんだから、意外と道に迷ってしまった。
迷うことは全然問題じゃない。むしろそういうことがあった方がおもしろいってなもんだ。
この先を進めば灯台があるのかなという道を見つけた時、前から老夫婦が2組歩いてきた。ハイキングの格好をしている。

「この先に灯台はありますか?」そう聞くと、「あるけど、景色ないよ。」

「あー、そうですか。」と答え、お互い笑いあっていた。

景色がない……?

これはなかなか楽しみである。
どんなものか見たくなるじゃんね。
とりあえず、この道を行けば灯台があることが分かったので進むことにした。
道は少し険しく、老夫婦がハイキングの格好をしていたのにも頷ける。

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少し山を登っていくような感覚だったので大変だったがやっと灯台らしきものが見えてきた。

景色がないなんてことを言っていたが、少しは坂を登ってきたのだ。
まったくないなんてことがあるはずがない。
そう思いながら灯台に到着。

灯台を見上げ、辺りを見渡す。

景色が……まったくない!!

灯台はちゃんとしているというのに、この灯台の周りがなんとも。
こんな灯台なら地図に載せんじゃねーよ。
地図に載ってたから来ちゃったじゃん。
もし載せるなら「景色はありません」って注意書きをしておいてほしかった。

肝心の灯台ですが、あっけにとられていたため写真を1枚も撮っていません。
そう、そんな灯台を見たいなら実際に行ってみるべし。

行くも、行かないも、あなた次第です。

しかし、「景色がない」って日本語、初めて聞いたなぁ。