人生初のハローワーク|ていへんな無職 #15

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てぇへんだぁ、てぇへんだぁ、無職の底辺だぁ。
無職になってからの日々を綴ることにしたこの企画。
いつまで続くかは未定ですが、どうぞお付き合いください。

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人生初のハローワーク

2017年7月中旬

退職日である7月20日までの間、ひたすら時間を潰すだけの日々。誰も見ていないのをいいことに1日中スマホを見ている日もあった。スマホ見てるだけも疲れるのだから困ったものだ。
適当に時間を潰しながらも、何か仕事をしている感だけは出さなくてはいけない。そういうことだけは得意なので問題はなし。

そんな中、飲み会があったりもした。すぐに辞めることになった僕となんか飲みたくない人ばかりだろうに、前から決まっていたもんだから参加せざるをえなかった。地獄か、これは。

プライベートもめんどくさいことになった。基本的に仕事を辞めるとかそういったことは親には報告しない。大事なことでもだいたい報告しない。そんなことしても意味はないし、心配させるだけだから。
問題は彼女だった。正直黙っておいてもよかったんだけど、前の会社を辞めることも報告したし、新たに働くことになったことも報告した。新しい仕事はどうかということも聞かれることはあったし、とりあえず辞めることにしたことだけは伝えることに。
当然ながらケンカになった。そりゃあそうだ、いったん無職になったやつがせっかく働き出したのに、またすぐに無職に戻るんだから。普通の感覚を持つ人なら怒るだろう。

もう別れようと思った。もともと価値観が違いすぎたし。といってもずれているのは完全に僕の方だ。平気で無職になるんだから。僕と価値観が合う人なんてそうそういない。

2017年7月20日

あっさりと退職日を迎えた。特別な気持ちがあるわけでもなく、いつも通り適当に仕事して、最後にさらっと挨拶をして最終出勤日を終えた。

2017年7月21日

今日から無職。あっという間にまた無職か。

ハローワークへ行くことにした。
人生初のハローワーク。今までも転職したことはあるんだけど、ハローワークに行ったことは1度もない。なぜならハローワークなんてクソみたいなダメ人間が行く場所だと思っていたから。だいたい今の時代、転職なんてインターネットを使えばいくらでもできる。事実、僕も就職した瞬間から転職サイトに登録していた。現在の仕事よりもいい仕事があれば、すぐにでも転職活動をするためだ。だから転職についてハローワークに頼るなんて考えたことがない。

では、なぜハローワークに来たのか。転職先を見つけるためではない。失業保険をもらうための手続きをしに来たのだ。とりあえずもらえるものはもらっておこう。いや、これがなくては生活ができない。もらわないことは死を意味する。

知っていますか? 失業保険というのは求職活動をしている人がもらえるということを。なんなんだろうね、この制度。世の中には求職活動をするフリをしてもらっている人が結構な数いたりする。とりあえずハローワークに行って求人検索をすればいいだけという楽な求職活動。なんだかよくわからない制度だよなぁと思いながら手続きを済ませた。

すぐに失業保険が給付されるわけではないが、これで数か月生き延びることができる。

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