自炊する日々

最近、よく料理をしている。もともと料理はするんだけど、最近は頻度が高い。

というのも、気がつけば、あらゆる調味料の賞味期限が迫ってきていたり、切れたりしているからだ。切れたものは捨てればいいんだけど、貧乏性が発動されてとにかく使い切ってやろうと躍起になっているのだ。

賞味期限が切れたみりん

たくさんある調味料だが、そもそも買ったのはすべてが同じ時期である。2年前に無職になったときだ。思い切ってやりたいことをやろうと会社員を辞めた。当然収入が途切れるわけだから、節約しなければならない。お金はないが、時間はあるという状況になった以上、自炊をして食費を減らさざるを得ない。とはいえ、家事全般が好きな僕にとってはそれが苦痛だったわけではない。

料理を頻繁にするようになると、毎回違ったものが作りたいし、手の込んだものだって作りたくなるというものだ。そうなると増えるのが調味料。ということで、この無職に突入した時期に突然調味料が増えた。

その後、ありがたいことに忙しくなったこともあり、料理をする機会が減った。たまにしか料理をしない人間にとって、そこまでたくさんの種類の調味料は必要ない。すると使っていない調味料がほとんどになってくる。気づけば賞味期限が切れていたなんてことになっていたのだ。

なぜだか外食が好きになったこともあって、ついこの間までは好きなものを好きなだけ食べていた。お金に余裕があるとこういうことをしてしまうんですね。だけど、賞味期限が迫っていることを知ってからは外食を減らして自炊の日々。それはそれでなかなかいいんだけど、何を作ろうか悩む。とにかく賞味期限の切れた調味料を大量に消費するレシピを調べまくって作る。自分の食べたいものなんかは考えずに。ここ数ヶ月はそのような生活だ。

そうして料理をしていると思うんだけど、1人で作って、1人で食べて、1人で後片付けして、そういうことは昔から全然平気なんだけど、なんかおもしろくない。やっぱりご飯は誰かと食べた方がおいしいね。そして料理は誰かのために作る方が楽しいね。そんな当たり前のことに気づかされる毎日です。

そして今日も料理を作る。
さきほど人生で初めてニラを買った。