何もしない旅

何もしない旅に出た。何もしないとなると宿が大事になる。特に観光するわけでもないため、基本的には宿で過ごす時間が多くなるからだ。どこがいいだろうかと探したが、なかなかいいところが見つからず。まぁ、何もしないなら景色がいいところがいいなぁとか考えていたから見つからなかったんだけど。

結局前から気になっていたところに泊まることにした。今回は1泊だけだったので、結局宿で過ごす時間は少なくなった。

向かったのは岡山の宇野港。何回行くんだよ、宇野港。直島などの離島に行くときに何度となく宇野港には行っている。だいたいは通過するだけなのだが、今回は宇野で宿泊。宇野に泊まるのは2回目なので、たいして何もないことは知っている。何もしない旅なのだから、何もない方がありがたい。

チェックインまでは時間があるので、のんびり移動することにした。新幹線を使えば関西から岡山なんてすぐに着くのだが、今回は鈍行でのんびり。青春18きっぷを使わずに鈍行でこれだけの距離を移動したのは初めてかもしれない。

旅行というのは移動も楽しいわけで、僕はそれだけも十分。見たこともない景色を眺めているだけで、とてもいい気分になるのだ。

のんびりと岡山駅に着いた。お昼前ということでうどん屋へ。

新しいうどん屋でなんとなく人気がありそうな感じがしたので、急いで向かった。平日だったので12時になったらサラリーマンたちが来るのではないかと思ったからだ。12時前に着いてなんとか並ばずに入店することができた。数分後、予想通りお店の外にはスーツ姿のサラリーマンたちが待つ列ができた。

讃岐うどんということだったが、コシはそこまで強くなかった。

うどん

食後にはコーヒーが決まりの僕はコーヒーを飲みに。これがとてもいいお店だった。関西で様々なカフェに行ったことがあるが、ここまで洗練されているお店もなかなかない。とてもいいお店だったので、このお店についてはまた別で書くことにしようと思う。

コーヒーを飲みながら宇野行きの電車が来るまでの時間を潰した。時間になったので電車に乗り込み、宇野へ。そしてチェックイン。

今回泊まった宿は「uno nido」。

とにかく洗練されている。

ずっと部屋で過ごすのだから、洗練されているくらいが気分がいい。

チェックイン後は適当に読書をして過ごした。本当にそれだけしかしていない。本を読んでいたら、お腹が空いてきたので夕食に出かけることにした。

夕食に訪れたお店もこれまた最高だった。「炭 ハバキ」で焼き鳥を食べた。

おいしい焼き鳥屋にはいくつか行ったことがあるが、このお店が人生で一番うまい焼き鳥だったかもしれない。

ねぎま

宇野に行った際は是非寄ってほしい。人気店のため予約しておくのがオススメ。

夕食を済ませたあとは温泉に入ることにした。寒いからとにかく体を温めたい。向かったのは「瀬戸内温泉たまの湯」。

ここがまた最高だった。よくあるスーパー銭湯のような施設なんだけど、のんびりゆったりと温泉に浸かり、体の芯まで温まったところで宿へと急ぐ。宿に戻る途中にはコンビニが1軒あるんだけど、このコンビニの存在がとても心強い。これがあるかないかで快適度が変わりそうな気がするくらいだ。

体が冷めてしまわないうちに就寝。

2日目の朝。特に何をするわけでもないので、チェックアウトの時間までゆっくり過ごした。チェックアウト後に朝食を摂るためにお店へと向かう。残念ながら行こうと思っていたお店はたまたま休みだった。そこで以前に行ったことのある「BOLLARD COFFEE」へ。ここでのんびりと朝食を摂った。

のんびりと時間を過ごして店を出た。次に向かったのが牡蠣小屋。何度も宇野には来ているが牡蠣小屋があることを初めて知った。オープン時間目掛けて向かうことにした。宇野駅からは少し離れているが、全然徒歩でも行ける距離だ。まったく行ったことのない方面へと向かっていくとお店に着いた。牡蠣以外にもメニューがたくさんあって、とても迷う。

しかし、牡蠣を食いにきたのだ。カンカン焼きというものを食べることにした。

缶に牡蠣が入っており直火で蒸し焼きにするというもの。開けるまでどれくらいの牡蠣が入っているかわからなかったが、開けてびっくり。コスパよすぎるのだが。

カンカン焼き

寒かったがビールも飲むことにした。ひたすら牡蠣を食らう。レモン、塩、ポン酢、タバスコ、醤油。なんだよこれ、最高かよ。これでもかと牡蠣を堪能。胃袋に余裕があれば、他にもいろいろ食べたいところだった。

その後はカフェで電車が来るまで時間を潰し、宇野をあとにした。帰りに岡山で前日に行ったカフェへともう一度行った。それだけ気に入ったのだ。コーヒーを飲んでゆっくりしたら、岡山駅で駅弁を買い、またゆっくりと電車で帰宅した。新幹線には乗っていないので、駅弁は家に帰ってから食べた。駅弁を食べて今回の旅は終了。

何もしていない。ひたすらのんびり。しかし得たものは無限大。そんな旅だった。