初めてめがねを買ったのはかれこれ20年近く前のこと。初めてめがねを買ってからすぐにコンタクトレンズユーザーになったため、めがねを掛ける機会は少なかったもののずっとめがねが好きだ。
昔に比べるとめがねを安く買えるようになったからか、ことあるごとにめがねを買っていたと思う。視力が年々落ちていたのも大きい。レンズを交換するくらいなら新しいめがねを買ってしまおうというわけだ。
今まで買っためがねは15本くらいか。正確に数えていたわけではないし、昔のめがねはとっくに捨ててしまっている。詳しく記憶をたどると15本以上のような気もする。だから少なくとも15本以上は購入したことになる。
自分の顔にフィットしためがねが欲しい
気分によっていろいろなデザインのめがねを掛け分けたいということもあり、現在は3本くらいを所持しているのだが、自分の中で定番というものが欲しくなった。気づけば僕も大人だ。ちょっといいものを買おう。そして一生使い続けてみよう。そう思った。
そんなときにめがねをオーダーで作ることができるお店が神戸にあると知った。神戸で長く暮らした僕は神戸のお店ということに惹かれた。
顔のデータを3Dスキャンでとってくれるらしい。このことを知ったとき、自分の顔にフィットしためがねとか贅沢すぎると思い、どうしてもオーダーで作ってみたくなった。
問題は値段だ。さすがにオーダーとなると結構なお値段がする。でも、一生使うものを作りたいと思っていたので購入することは決定。とりあえずお金を貯める日々が始まったのだが、新しいカメラとレンズを買ったり、MacBookを買ったりと逆にお金が出ていく日々。それならばと、この勢いにのって買ってしまうことにした。
オーダーとなると機械的な接客ではない
いざお店へと向かう。オーダーで作ろうと思っていたのだが、このときにはすでにセミオーダーで作ることを考えていた。というのも、オーダーで作るにしても、どういうデザインのものにしたいかが思いつかなかったから。どうせなら、なかなか売っていないようなデザインのものが欲しいじゃないですか。
セミオーダーで作るものはどういうデザインのものにするかは決まった。フレームは太めで黒。そして形は丸。一番好きな形だ。丸めがねというのはサイズが重要。しかし、普通のめがね屋さんで購入してしまうとサイズは1つしかない。しかしセミオーダーだとサイズが選べるのだ。職人さんが1つ1つ作ってくれるのでフレームの太さも調整が可能だったりします。丸めがね選びで重視したのは丸いフレームの真ん中の位置に目がくること。担当してくれた店員さんは僕は顔が小さい方だと言う。知らなかった。ただの面長だと思っていた。そこで僕は小さめのフレームを選んで作ってもらうことにした。
とにかく店員さんの接客が最高だった。オーダーするとはこういうことだろう。客の要望をいかに聞き出すか。とりあえず視力検査もしてもらったがここまで丁寧に計測してもらったのは初めてだった。その辺にたくさんあるめがね屋ではこうはいかない。ただの流れ作業だ。
測定が終わってレンズを選ぶ。度数がきつい僕は絶対に非球面レンズを選ぶ必要がある。チェーン展開しているようなめがね屋さんでも非球面レンズを選ぶことはできるが、店員さんが言うにはああいうお店で選べるものは片側非球面らしい。しかし、ここでは両面が非球面のレンズを選ぶことができた。もちろん値段は高くなるが長く使うと決めていたので、迷わずいいものを。さらに傷がつきにくくなる加工なども施すことにした。
すべてのオーダーが終了し、お金を払って終了。今まで買っためがねの中でもダントツの価格。しかしいい買い物だ。あとは出来上がるのを待つのみ。職人さんの手仕事に期待しましょう。
完成しためがねに大満足
オーダーからおよそ50日後、完成したと連絡がきた。楽しみにしていたので、連絡があった翌日にお店へ。大事なのはここからだ。掛け心地の調整。ここ数年はチェーンの安いめがね屋でめがねを買っていたんだけど、調整が適当すぎるんですよね。そりゃあ客をさばく必要があるのかもしれないけど、下向いたときにずれたりしないか確認する程度。これだと使用を続けているときつすぎて痛い箇所が出てきたりするもの。だからといってめがねを持ち込んで調整してもらうのはちょっとめんどくさい。だからこのお店には調整にも期待していた。
もちろん期待通りだった。接客から視力検査、最後の調整まで完璧すぎる。ここまでじっくり掛け心地の調整をしてもらったのは初めてだった。大満足でお店をあとにする。このお店のリピートが決定。次はセミオーダーではなくフルオーダーで作りたい。
できあがっためがねがこちら。