30歳、正社員経験2か月半の僕が転職活動をして4社から内定を獲得した方法。

今から数年前、ちょうど30歳になるかならないか、といった頃の話です。
僕は仕事を辞めることが決まっており、転職活動を開始したのです。
何も決まっていない状況で仕事を辞めることになったわけですから、それなりに焦りはあったはずなのですが、どうにでもなるだろうなと思っていたような気がします。
結果、思った通りどうにでもなりました。
転職活動をしてみると4社から内定を得ることができたのです。

たった2か月半しか正社員として働いたことがない僕が、どのようにして4社から内定を獲得したのか。
当時を思い出しながら書いていこうと思います。

経歴

まずは簡単に経歴を書いておきましょう。
大学を卒業後、普通に就職をしました。
ただ、もともと会社員になりたいという気持ちが一切なく、適当に就職活動をしたので、入社した会社は別に働きたい会社でもなんでもありませんでした。
当然やる気が出るわけもなく、何やってるんだろうと感じるようになり、こんなことをやっているのは時間の無駄だと2か月半で退職しました。
ちなみに僕が辞める時点で同期は4人辞めていました。2か月半経った時点で同期が5人辞めているって結構ブラックですよね。同期20人くらいだったんで。
この2か月半が僕が正社員として働いた期間です。

その後は半年ほどニートやフリーターをやって、アパレルの販売員として働き始めました。
販売員としては5年以上働きました。
おしゃれな人の買い物の仕方。特徴や共通点をまとめてみた。」なんていう記事を書いていますが、これくらいのことなら記事として量産できるくらいの経験はしたのではないかと思います。
しかし、この販売員として働いていた期間はずっと契約社員でした。
契約社員といえど、最初は時給で働いていました。
この仕事はそれなりにやりたいことだったので、それでもよかったですが……。

販売員としていろいろな経験をしたとはいえ、誰でもできるような仕事です。いくらでも替えが効きますよね。

そんな状態からの転職活動です。
次の仕事が決まらないんじゃないかと不安になったりもしましたが、なんとかなっちゃったんですよね。
前置きが長くなりましたが、どのようにして内定を獲得したのか書いていきましょう。

なぜ内定を獲得できたのか

実はとても簡単な方法です。
先に結論を書きましょう。
僕が内定を獲得できたのは、転職市場をよく観察していたからです。

別にこれは意識的に行っていたわけではありません。
僕は新卒で入社した会社を2か月半で辞めた時点から、今もずっと転職サイトに登録しっぱなしなんですよ。
転職する気がない時でもずっとです。
これはたぶんある程度の年齢になるまでずっと続けるんじゃないかなと思います。
今も複数登録しています。
僕の場合は「リクナビNEXT」、「マイナビ転職」をメインに使っていました。

なぜ転職市場を観察していれば内定が獲得できるのかは後述します。

転職市場を観察する方法

転職サイトに登録しておくと、求人情報を目にする機会が増えますよね。
僕の場合は転職する気がなくても、メールが送られてくるように設定しておいて、今どういった求人が出ているのか見るようにしていました。
メールが送られてくるのは正直うっとうしいんですが、適当に目を通すだけで大丈夫です。

するとどうでしょう。
これだけでいろいろなことが見えてくるんです。
半年くらいすれば現在の転職市場がわかってきます。
例えば、「この会社はよく求人出してるな。でも、業績が伸びているわけでもないな」となれば、離職率が高い会社だとわかるわけです。
人手が足りなくなる状況は会社が成長している時ですからね。そうじゃないのに頻繁に求人が出ていればブラックなんじゃないかと疑うことができます。
僕の頭の中ではブラック企業リストが出来上がっています。
そんなに外してないと思いますよ。

もちろん今勢いのある業界だとか、売り手市場な業界なんかもわかってきます。
こういったことがわかっているだけで、ずいぶん有利に転職活動を進めることができます。

内定を獲得する方法

転職市場が見えたら、なぜ内定を獲得できるのか。
それはですね、慢性的に人材が不足していて、応募者が少ない業界がわかるからです。
応募者が多いとか少ないといったことも、転職サイトにずっと登録し続けていればわかってきます。ただ応募者が少ないところを選んでもダメですよ。応募者が少ないところは同時にブラックである確率も上がります。
なぜ応募者が少ないのだろうかと考える必要があります。

僕は人材が不足していて応募者が少ない業界を受けることによって内定を獲得することができました。
ただこの方法だと、内定を獲得できるだけで自分が働きたい会社から内定を獲得できるかはわかりません。

そうなんです!
誰も希望した会社に転職できるとは書いていません。ただ単に内定を取れますよってことが今回お伝えしたかった話です。
ぶっちゃけ、会社を選ばなければ転職なんてわりとどうにでもなるということですね。

内定を獲得するだけじゃあ、意味ないじゃんと思ったでしょ?
実は内定を獲得することにも少しは意味があります。

さらに転職市場を読むチカラを付ける

実際に面接を受けて、内定を獲得すると入社にあたっての条件面も確認することができますよね。
ずっと転職サイトに登録していると条件面の相場もそれなりに予想できるようになりますが、この予想がどれくらい当たっているか確認しましょう。
この確認を繰り返すことによって、さらに転職市場を読むチカラが付くんですよね。

僕の場合、4社のうち3社は最悪働いてもいいけど、とりあえずこの業界なら内定がもらえると思って受けた会社です。
この3社については正直応募した時点でイケそうだなと思っていたくらいです。
残りの1社は内定がもらえるか、あまり自信がなかったけれど受けたら内定がもらえた会社でした。今はこの会社で働いています。もう辞めるけど。

自信がなかったけれど内定がもらえた会社に関しては、3社の選考プロセスを経験したからこそ内定が獲得できたと思っています。
だから、めんどくさくなければたいして働きたくない会社でも受けてみるのも経験値を上げる意味ではとてもいいと思っています。

まとめ

転職市場を観察するということは、マーケティングみたいなことですよね。
転職というマーケットを読むチカラが付いていれば転職活動を有利に進められるのは当然です。
もちろん転職活動を成功させるためには、これ以外にもいくつかポイントがあると思っているのですが、僕にとっては転職市場を観察していたことが最も転職活動がうまくいった要因だと思っています。

今すぐ転職するつもりがなくても、とりあえず転職サイトに登録しておくことをオススメします。
スカウトの機能があったりもするので、転職市場における自分の価値を知ることもできますしね。
登録するだけならタダだし、登録しておいて損はないと思います。
最悪放置しておいて、必要な時に登録情報更新すればいいだけの話なので。

最近だと、「若者正社員チャレンジ事業」とか「JAIC」みたいなサービスもいいですよね。
僕が転職活動をしていた時期よりも、こういうサービスが増えているような気がします。いい時代ですねぇ。

とにかく自分らしい働き方をするのが1番です。
納得のいく転職を目指しましょう。
僕も今の会社を退職することが決まっているので、こんなことをのんびり書いている場合でもないんですけどね。

最後に。
希望の会社から内定を獲得する方法が知りたかった方、どうもすみませんでした。

以上、とりあえず内定が欲しい方向けの記事でした。