爽快な気分になった|常識のない喫茶店

少し前に出版された本であるが、「常識のない喫茶店」を読んだ。

これがなんとも爽快で、学生時代にバイトしている時にでも読みたかったし、こういうお店で働いてみたいとも思った。

僕は常々、日本のお店はサービスが過剰だと思っている。確かに客としてサービスを受ければ気持ちがいいものだが、働く側になったときには少々めんどくさい。サービスを提供してもいいと思う客もいれば、帰ってくれと思う客もいる。だいたいそういうものだと思う。

この本は、著者が喫茶店で働く様子を書いたものだが、このお店というのがとても最高。むしろこういうお店ばかりでいいのではないかと思った。

どういうお店かというと、働いている者がルールであり、失礼な人やマナーが悪い客には普通に注意をする。許せないことがあれば出禁にする。客がお店を選ぶように、お店だって客を選ぶという姿勢。

こういったお店での出来事が書かれており、あー、僕の理想とするお店がこの世にあったのかと嬉しい気持ちになりつつも、自分がお店から嫌がられている可能性があることに恐怖も覚えた。客としての振る舞いにも注意しなければならない。