『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』

だいたいは今が一番楽しいので、昔に戻りたいだとか、まったく思うことがないんだけど、なんだか大学時代がとても懐かしくなった。

もう20年近くも前のことなんだけど、少し前のことのように感じられたりする時があるから不思議だ。

僕が通っていた関西大学で撮影がされた『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』を観てきた。

とりあえず、すべての風景が懐かしい。僕は商学部だったので縁のなかった法文坂や、駅から大学までの道、教室内の風景などいろいろな思い出が蘇ってきた。

原作はジャルジャルの福徳さん。福徳さんとは同い年なので、同じ時代の関西大学の風景を見ているはずだ。当時ジャルジャルはまだ若手芸人だったけど、僕はお笑いが好きでとんねるずのノリさんがMCをしていた「ゲンセキ」という番組でジャルジャルを観て以来、ジャルジャルが好きだった。

出演している俳優陣も僕の好きな人ばかり。監督は大九さんだし、どんな映画になっているのだろうかと気になっていた。原作は読んでいなかったので、前情報は一切入れずに鑑賞した。とりあえず、もう一度大学生活を送ってみたいなと思ったりした。

大学時代は大学生らしいことなんて一切していない、冴えない4年間を過ごしたので、もっと大学時代を楽しめばよかったなと思わされた。

内容については言及しないけど、これは活字で読む方がおもしろいのではないかなと思ったりもした。映像化されたものを観ると、細かい部分がジャルジャルのネタの要素が散りばめられていて、ジャルジャル好きな人はそういう細かい部分まで楽しめるのではないかと思う。

あと、大学生の頃を思い出していて、ふと思ったのが、河合優実ちゃんのお団子にした髪型を見て、僕が大学生当時、お団子の人多かったように思ったんだけど気のせいかな。もう当時の記憶もだいぶなくなっているので確かではない。

観終わったあとは切ない気持ちになって、なんとも言えない気分になった。とてもいい映画を観せてもらった。