ピース又吉さんの本を全部読んだ僕が最もオススメする1冊

ピース又吉さんの「東京百景」が文庫化されるらしい。僕は又吉さんの本はすべて読んでいる。今まで生きてきて、様々な人に出会ったり、様々な人を見てきたが、又吉さんが最も自分に似ている人だと感じている。見た目の話ではなく、感覚やモノの見方、性格などなど。ここまで自分と感性が近い人には今まで出会ったことがない。だからか、又吉さんにはファンという感覚ではない不思議な感覚を持っている。もちろんのことではあるが、文才や笑いのセンスは又吉さんには到底及ばない。もし出会うことがあれば、すぐに仲良くなれる気がしている。仲良くなったところでおそらく会話は弾まない2人ではあるが。

東京百景

又吉さんの本を全部読んだ僕がもっとも好きな本が冒頭の「東京百景」だ。「マンスリーよしもとPLUS」の連載をまとめたもので、内容はエッセイ。連載していたにも関わらず字数がバラバラだったりするのだが、どの話もとてもおもしろい。

一度読んでもらいたいのだが、これを読んだら絶対に「火花」と「劇場」を読んでほしい。どれも読もうと思っているのなら必ず「東京百景」から読んでほしい。というのが、「東京百景」に書かれている内容が小説にも登場するからだ。これがなかなか不思議な感覚になる。エッセイと小説では同じエピソードのはずなのに、もちろん登場人物が違ったりしている。

「東京百景」は数ある本の中でも好きな本なので、もちろん今現在も我が家の本棚に並んでいる。だから文庫化されたからといって別にいらないかと思っていたけど、どうやら、というか文庫化するならわりとある話だが、加筆がされているそうだ。発売されたら買うか? 持っている本が文庫化されて、文庫の方も買うなんて経験は今まで一度もないぞ。文庫の表紙のデザインも欲しくなるポイントか。

ちなみに僕は一度電子書籍にしてみたのだが、結局、本は紙で買うことにしている。いつか壁一面を本棚にしてたくさんの本を並べた部屋に住むのが夢なのだ。