大事な大事なサードプレイスを失った。
本を読んだり、パソコン作業をしたり、考え事をしたり、ただただぼーっとしたり。そんな場所を失った。散歩するにもちょうどいい距離にあり、休日に頻繁に通った。今日は何もすることがないという日にもずいぶんと助けられた。とりあえずそこへ行けばいいから。一日中家にいて、今日何もしてない、こんな1日でいいのか、いや、いいわけがないって時に夕方ごろに急いで駆け込むことも多かった。とにかく僕の日常に必要な場所だったし、あることが当たり前だった。
ある日、突然インスタで閉店することが発表された。本当に突然。閉店するまでに1週間もない。なくなる前にもう一度行かなきゃ。そう思って、閉店する2日前に駆け込んだ。だいたいはコーヒーを飲んで、たまに甘いもの食べて、本を読んだりしていただけだった。大きな思い出があるわけではないが、この日常がなくなるということがどれほど大きいことか。いろいろと噛み締めながら、このお店での最後のコーヒーを堪能した。
何度も通うと顔を覚えられて常連認定され、話しかけてこられたりということになりがちだけど、ここは違った。いい感じに放っておいてくれた。距離感が絶妙によかった。最後の来店の日もいつも通り……かと思ったんだけど、帰ろうとしたとき閉店の報告をしにお見送りに出てきてくれた。何年にも渡り、何度も顔を合わせてきたが、しっかりと話したことがなかったというのに。
まだ新たなサードプレイスは見つかっていない。これから同じ場所に別のカフェがオープンするらしいのだが、特に行ってみようとは思っていない。その場所は僕にとって大事な場所だったのだ。別のカフェに思い出までも上書きされるわけにはいかない。
よくカメラを携帯していたので、ここでも頻繁に写真を撮った。最後に写真をいくつか載せておこうと思う。探したら大量にあった。なのでごく一部だけ。
ブラウンコーヒー、ありがとうございました。
